不動産の買取再販とは?仲介との違いやメリット・デメリットも解説
不動産の売却を考えている場合は、どのような売却方法があるのかとご自身で調べている方も少なくないかと思います。
また、売却方法について調べるなかで、「買取再販」という言葉を目にする方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、売却といえばまず不動産会社に仲介を依頼することをイメージし、買取再販についてはよく分からないという方も多いでしょう。
そこで今回は、不動産の買取再販とはなにか、不動産仲介業との違い、そして買取再販業者に不動産を売却するメリット・デメリットについて解説していきます。
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不動産の買取再販とは?
不動産の買取再販とは、中古物件を購入し、リフォームやリノベーションを施した後、再度市場に売り出すことを指します。
この手法は、物件の価値を上げ、より高い価格で売却することが目的です。
まずは、この不動産の買取再販について、その仕組みやポイントを具体的に解説していきます。
中古物件
前述のように、買取再販は中古物件を不動産会社が買い取り、リフォーム・リノベーションを施して再度売り出す手法です。
簡潔にいえば、「不動産を買って、造り変えて、売る」というビジネスです。
買取再販をおこなっている不動産会社は、まず中古物件を査定します。
そのあと、立地や築年数、物件の状態を評価し、公正な価格を提示します。
このプロセスは迅速で、数日以内に査定結果が出ることが一般的です。
買取価格に納得できれば、契約を進めるだけで、すぐに現金化が可能です。
これにより、時間や手間をかけずに物件を売却することができます。
売主にとっては、早急に売却したい場合に便利な方法といえます。
リフォームやリノベーション
不動産買取業者は、中古物件を買い取ったあと、リフォームやリノベーションをおこないます。
これは、古くなった設備や内装を新しくし、物件の価値を高める作業です。
たとえば、キッチンやバスルームの最新設備への交換や、間取りの変更が挙げられます。
これにより、現代的で魅力的な住まいに生まれ変わらせ、買取価格よりも高い値で売る手法です。
つまり、買取再販業者の収入は、リフォーム・リノベーション後に売却した価格から、買い取った際の価格を差し引いたものとなります。
買取再販のノウハウ
不動産の買取再販をおこなう業者の多くは、経験と専門知識を持っています。
市場の動向や地域の特性を熟知しており、どのような物件が高く売れるかを理解しています。
なぜなら、これらのノウハウがないと、利益を出すことが難しいビジネスだからです。
リフォームやリノベーションのノウハウも豊富で、最小の投資で最大の効果を引き出します。
ただし、できる限り安く買い叩こうとする不動産業者もいるため、注意が必要です。
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買取再販業と不動産仲介業との違いについて
前章では、買取再販業の仕組みについて解説しましたが、不動産売却といえば仲介での売却をイメージする方も多いでしょう。
実際に、買取再販での売却と、不動産仲介での売却は、どういった点に違いがあるのでしょうか。
まずは、不動産仲介業の仕組みから確認していきましょう。
仲介業の仕組み
不動産仲介業は、売主と買主をマッチングさせる役割を果たします。
まず、売主は不動産会社に物件の査定を依頼します。
不動産会社は物件を査定し、適正な売却価格を提示し、媒介契約を結ぶことが一般的です。
そのあと、不動産会社は広告を通じて買主を探し、内覧や交渉をサポートします。
売却が成立すると、不動産会社は仲介手数料を受け取ります。
この方法では、売主が市場価格で物件を売却できる可能性が高いですが、売却までに時間がかかることがあるでしょう。
また、交渉や手続き、内覧対応などの負担が大きくなる場合もあります。
買取再販業
先述のように、買取再販業では、不動産会社が直接中古物件を買い取ります。
その物件にリフォーム・リノベーションを施し、物件の価値を高めて再販します。
ただし、買取再販業者は買取価格と売却価格の差から利益を得なければなりません。
そのため、買取再販での買取価格は市場価格よりも低くなることが一般的です。
仲介業と買取再販業の違い
これらのことから、仲介業と買取再販業の主な違いは「売却先」「売却のスピード」「価格」にあるといえます。
不動産仲介業では、不動産会社が仲介し、第三者の買主へ売却します。
一方、買取再販の場合で異なるのは、不動産会社が直接買い取るため、売却相手が「第三者」か「業者」かという点です。
また、仲介売却の場合、通常短くても3か月ほどの売却期間を要しますが、買取再販では買主を探す必要がないため、迅速に取引が進みます。
ただし、価格については不動産仲介の方が高く売れることが一般的です。
市場で売り出し、不動産会社の仲介を通じて第三者に売却する方が、不動産買取よりも高値で売れる傾向があります。
それぞれに特徴があるため、どちらが良い売却方法かは一概には言えません。
物件の状態や地域ごとの相場、自身の状況を考慮し、どの売却方法を選ぶかを慎重に検討することが大切です。
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買取再販業者に不動産を売却するメリットとデメリット
ここまで、買取再販業の仕組みや、仲介業との違いについて解説しましたが、状況によっては買取再販は一つの有力な選択肢です。
しかし、メリットだけでなく、デメリットも把握してうえで、選択する必要があるでしょう。
この章では、買取再販業のメリットとデメリットについて解説していきます。
買取再販業のメリット
買取再販業には、以下の3つのメリットがあります。
早く現金化できる
不動産の買取再販には、売却を迅速に進められるという大きなメリットがあります。
まず、業者が物件を直接買い取るため、短期間で現金化することが可能です。
売却手続きを迅速に完了させたい方にとって、これは非常に大きなメリットです。
内覧対応の必要がない
買取再販では、内覧対応の手間が省けることもメリットの一つです。
仲介での売却は、第三者である購入希望者の内覧に対応する必要があり、とくに居住中の内覧対応はストレスになることが少なくありません。
一方、買取再販では、買主を見つけるための内覧や交渉をおこなう必要がないため、精神的な負担が軽減されます。
契約不適合責任を負う必要がない
買取再販では、売却後に契約不適合責任を負う必要がないこともメリットです。
契約不適合責任とは、売却後に物件から欠陥が見つかった場合に、売主が負う責任のことです。
具体例としては、シロアリ被害や地中埋蔵物などが挙げられます。
このような欠陥が売却後に見つかった場合、修繕費用の請求や契約の白紙化、損害賠償請求を受ける可能性があるでしょう。
ただし、これらは仲介売却の場合に当てはまります。
買取再販では、業者が直接買い取るため、契約不適合責任が免責されるケースがほとんどです。
買取再販業のデメリット
買取再販のデメリットは、売却額が市場相場よりも低くなる可能性が高いことです。
買取再販業者は、買い取った物件にリフォームやリノベーションを施します。
このリフォームやリノベーションには少なくない費用がかかり、最終的な売却で買取価格を超える利益を出す必要があります。
そのため、買取価格は低めに設定される傾向があるでしょう。
また、契約書に細かい条件が含まれていることもあるため、注意が必要です。
売却条件や手続きに関する詳細な取り決めが記載されていることが多いため、内容をよく確認することが大切です。
これらのデメリットを理解し、自分の状況に合った選択をすることが求められます。
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まとめ
不動産の買取再販とは、中古物件を購入してリフォームやリノベーションを施し、価値を高めた後に再度市場で売却する手法です。
買取再販業は不動産会社が直接中古物件を買い取ってリフォーム後に再販するのに対し、不動産仲介業は売主と買主をマッチングさせる方法で、売却のスピードや価格に違いがあります。
買取再販業者に不動産を売却する場合、迅速な現金化、内覧対応不要、契約不適合責任を負わないなどのメリットがあります。
一方で、売却額が市場相場より低くなる可能性や、契約書に細かい条件が書かれているなどのデメリットもあるため、注意が必要です。
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