空き家は不動産買取がおすすめ!メリット・デメリットを解説
「相続した実家が空き家になっている…」「築年数が経過しているけれど売りたい!」そのようなお悩みを抱える方は少なくありません。
不動産は所有しているだけで、税金や維持管理の負担が生じるので、活用しないのであれば早めに売ることをおすすめします。
土地や建物を売る方法は仲介が一般的ですが、買取も選択肢の一つです。
買取とは、不動産会社が買主となり、直接土地や建物を買取する方法となります。
今回は空き家を買取で売却するメリットとデメリット、売るときの流れについて解説します。
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空き家を買取で売るメリット
まずは、空き家を買取で売るメリットについて解説します。
メリット1:スムーズに売ることができる
メリットとしてまず挙げられるのは、スムーズに売却できる点です。
仲介の場合、売りに出してから成約に至るまで、一般的に3か月から半年程度かかります。
買主が見つからなければ、それ以上の期間がかかる可能性もあります。
一方、買取では最短で3日から1週間と、仲介よりも早く売却できる点がメリットです。
また、仲介では買主が見つかりにくい不動産でも、早期に売却できる可能性があります。
たとえば、築年数が古く買主が見つかりにくい空き家や、駅から遠く不便な立地の土地などです。
不動産会社が直接購入するため、このような不動産でも成約までのスピードは仲介よりも速いといえます。
メリット2:取り壊しをしなくても良い
取り壊しをおこなわなくても良いことも、メリットの一つです。
空き家の築年数が経過している場合、仲介で売却すると、売主が取り壊しをおこなったあとでないと売れないことがあります。
その理由は、仲介での買主は個人であることが多く、取り壊し費用を負担してまで購入する方は少ないためです。
一方、買取をおこなっている不動産会社は、売主から土地や建物を購入したあと、リノベーションやリフォーム、または解体をおこない、再販することが一般的でしょう。
そのため、売る不動産が仕入れ商品となり、取り壊しをおこなわなくても売却しやすい点がメリットです。
また、取り壊しをおこなう場合には費用がかかるため、コスト面でもメリットがあるといえます。
メリット3:家具の引き取りを依頼できることもある
契約条件や不動産会社によっては、家具の引き取りを依頼することも可能です。
仲介の場合、家具は売主がすべて処分し、空っぽの状態で引き渡す必要があります。
家具を処分するためにはお金や手間がかかるため、「できれば引き取ってほしい」と思う方も多いでしょう。
一部の不動産会社では家具も引き取ってくれるため、処分が面倒であれば、引き取りをおこなっている会社を探してみてください。
ただし、家具の処分費用は不動産会社が負担することになるため、その分売却価格が安くなることに注意が必要です。
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空き家を買取で売るデメリット
続いて、空き家を買取で売るデメリットについて解説します。
デメリット1:安く売ることになる
デメリットとしてまず挙げられるのは、安く売却することになる点です。
買取の場合、仲介に比べて5割から8割程度の価格で取引されることが一般的です。
たとえば、仲介で2,000万円で売れる土地や建物は、1,000万円まで価格が下がる可能性があります。
スピーディーに売れたり手間がかからなかったりすることがメリットですが、その分売却価格は安くなります。
その理由の一つは、不動産会社が再販を目的として土地や建物を仕入れるためです。
先述のとおり、不動産会社は空き家を購入した後、リノベーションやリフォーム、または解体をおこなったうえで再販します。
利益を多く得るためには仕入れ価格を安くする必要があるため、どうしても買取価格は低くなります。
デメリット2:買い取ってもらえないケースもある
買い取ってもらえないケースがあることもデメリットの一つです。
先述のとおり、買取では仲介で買主が見つかりにくい不動産でも売れやすいというメリットがあります。
しかし、以下のようなケースでは買取が不可となる可能性があります。
●空き家の老朽化が激しく再利用が難しい
●土地の権利関係が複雑になっている
●再建築不可物件など
まず、空き家の老朽化が激しい場合、買取が難しくなる恐れがあります。
なぜなら、リノベーションやリフォームができなければ、再販の可能性が低くなるからです。
再利用ができないほど劣化している場合は、別の売却方法を考える必要があるかもしれません。
また、土地の権利関係が複雑な場合も同様です。
たとえば、一つの土地に複数の所有者がいる場合や、土地が借地権である場合などです。
そのような土地は、解決に時間がかかるため、買取が難しくなる可能性があります。
さらに、空き家の築年数によっては、再建築不可物件に該当する恐れもあります。
再建築不可物件とは、接道義務を満たせないため、一度取り壊すと新たに建物が建てられない土地です。
資産価値が低く、活用が難しいため、買取での売却が困難になる可能性があります。
デメリット3:仲介に比べると対応していないところが多い
仲介に比べて、買取をおこなっていない不動産会社が多い点にも注意が必要です。
不動産会社と一口にいっても、すべての会社が買取をおこなっているわけではありません。
売買専門の会社や仲介を得意とする会社など、不動産会社によって取り扱う業務に違いがあります。
買取をおこなうには、資金が必要であり、再販できなければ在庫を抱えることになります。
そのため、仲介に比べて買取をおこなっている不動産会社を見つけるのが難しいといえるでしょう。
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空き家を買取で売却する流れ
最後に、空き家を買取で売却する流れについて解説します。
流れ1:査定を依頼する
流れの最初におこなうことは、査定を依頼することです。
買取を依頼する不動産会社に連絡を入れ、査定をしてもらいます。
依頼の方法は、電話やメール、ホームページのお問い合わせページなどを通じておこなってください。
流れ2:査定の結果が届く
査定を依頼したあとの流れは、実際に不動産会社が査定をおこない、その結果が届くことです。
簡易的な調査で結果を出す机上査定の場合、遅くても3日以内に結果が出るでしょう。
流れ3:売買契約を締結する
次の流れは、売買契約を締結することです。
査定金額に納得できたら、不動産会社と売買契約を締結します。
売買契約書には、売却価格や引き渡し条件、引き渡し日、特約などが記載されています。
売買契約書には専門用語や聞き慣れない言葉が多いため、不安なことや疑問があれば、遠慮せずに質問してください。
流れ4:売却代金を受け取り空き家を引き渡す
売買契約を締結した後は、売却代金の受け取りと鍵の受け渡しをおこないます。
そのあと、実際に空き家を引き渡すのが一般的な流れです。
買取の場合、不動産会社と媒介契約を締結したり、販売活動をおこなったりしません。
そのため、査定の依頼から引き渡しまで、3日~1か月ほどで完了するのが一般的といえるでしょう。
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まとめ
空き家を買取で売るメリットは、仲介に比べてスムーズに売却できることや、家具の引き取りを依頼できることもあることなどです。
その反面、売却価格が安くなったり、買い取ってもらえないケースがあったりすることなどがデメリットとなります。
査定を依頼したあと、売買契約を締結したり鍵の受け渡しなどをおこなったりして引き渡しとなるのが一般的な流れです。
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